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公正証書遺言の保存と検索

こんにちは山梨県相続遺言相談センターです。今回は公正証書遺言の保存と検索について書いて行きたいと思います。公正証書遺言は自筆証書遺言と異なり自分で保存する必要がありません。また、平成元年以降の遺言は遺言の有無の検索をすることができます。

公正証書遺言の保存と保管

公正証書遺言が自筆証書遺言と異なる点の1つとして公証役場に保存される点が上げられます。公正証書遺言を作成後、原本は公証役場に保存され、正本と謄本が交付されます。

原本の保存期間は通常20年ですが遺言の場合は遺言者が亡くなるまで保存されます。正本と謄本は公証役場から交付されますが遺言執行者が「正本」を遺言者が「謄本」を保管すると良いでしょう!

なお、貸金庫等に謄本、正本を預けるのは避けた方が良いです。貸金庫に預けてしまうと相続発生後、貸金庫から遺言書を出すのに相続人全員の署名押印が必要になる事が殆んどで大きな手間がかかる為です。

遺言の検索について

自筆証書遺言と公正証書遺言が異なる点として遺言の検索があります。公正証書遺言は遺言登録システムを利用すれば遺言書の有無の確認ができます。

全国のどの公証役場からも公正証書遺言の有無を確認できるので便利です(全国単位で一括検索可能なのは平成元年以降に作成された遺言に限ります)。

遺言検索の手順と必要書類

遺言検索は行政書士や弁護士、司法書士などに委任する事も可能です。相続人が遺言検索をする場合は一般的に下記の必要書類があれば検索を行う事ができます。

遺言検索の必要書類

  • 被相続人の除籍謄本
  • 被相続人との関係が判る戸籍謄本等
  • 相続人の身分証明書または印鑑登録証明書

上記の書類を持参し、公証人に遺言の検索照会を依頼すると遺言書の謄本を交付してもらう事ができます。山梨県の場合、甲府市(甲府市北口1-3-1)や大月市(大月市駒橋1-2-27)の公証役場を利用すると良いでしょう!今回の記事が相続遺言手続きの参考になりましたら幸いです。

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